５１７号

流れと京王線、一の宮公園・多摩川 (東京都多摩市関戸) １週間程前、多摩川から浅川にかけての川沿いを歩きました。 京王線・聖蹟桜ヶ丘駅から多摩川に出て、府中四谷橋の先から支流の浅川沿いに上流のふれあい橋、高幡不動尊を訪ねました。

随神門と拝殿、小野神社・多摩川 (多摩市一ノ宮) 京王電鉄本社の脇を抜けると多摩川の堤防が見えて来ます。 河川敷には一ノ宮公園が広がり、以前は花火大会が開かれていた場所です。 上流へ向かう前に小野神社が近くにあるので寄ってみました。 小野神社は延喜式神名帳に名が載る多摩八社の一つです。 案内によると起こりは8世紀中頃とも言われ、その頃は武蔵国一宮でした。 ただ小野神社は近くに二つの有力候補があり、延喜式神名帳の時代の社が何処を指すのかははっきりしてないようです。 参道は西から東へ向かい石造の鳥居、随神門、拝殿、本殿と連なってます。 随神門の彫り物は彩色はありませんが、手のかかった作りで見応えがあります。

オオイヌノフグリ、多摩川〜新井橋・浅川	手水舎から拝殿、小野神社・多摩川	水鳥と流れ、多摩川 (東京都日野市百草) 小野神社から再び多摩川に出て、上流へ向かいます。 直ぐ府中四谷橋の斜張橋の下に着きました。 この辺りが多摩川と支流の浅川の合流点です。 以前は河原に葦原が広がってる場所でしたが、今は河道工事の最中で整地した後。 それでも緑が残ってる所ではホトケノザやヒメオドリコソウといった春の花が花盛りです。
多摩川合流点と府中四谷橋、浅川	ホトケノザ、多摩川〜新井橋・浅川

流れと岸辺、多摩川〜新井橋・浅川 (日野市百草)	ヒメオドリコソウ、多摩川〜新井橋・浅川 浅川左岸に渡り堤防の上を上流へ向かう。 右側に都立高が見える辺りは日野市の石田地区です。 新撰組副長、土方歳三の墓のある石田寺は近くです。 歳三の生家は石田寺の北方にあったそうです。 文久3年(1863)将軍家茂の警護役の浪士として京都へ行き近藤勇、沖田総司らと共に新撰組を結成、池田屋事件で名を上げました。 大政奉還後、鳥羽伏見、勝沼、宇都宮、会津と戦い最後は明治2年(1869)函館で戦死、35年の生涯でした。 ここにあるのは供養するための墓で、埋葬はされてないそうです。 墓前に新しい花が手向けられ、西洋式軍装のおなじみの写真が掲げられてました。

流木とブロック、多摩川〜新井橋・浅川 (日野市落川) 石田寺から浅川に戻り暫く行くと、多摩モノレールの渡る新井橋です。 この辺りの河原にも河道工事が入ってます。 地図を見ると左岸に土方歳三資料館が記されます。 500m程北へ行った住宅街の中にありました。 歳三の生家を移築した場所に資料館を併設してあるようです。 今日は開館日でないのが残念です。 確かNHK大河ドラマ「新撰組」が放送された頃は、この辺りの近くで特設会場が設けられ展示やイベントが行われてました。 天然理心流の稽古を見た記憶があります。 当時は調布市や日野市が力を入れてたようですが、余り盛り上がった印象はありませんでした。 今のほうが歴史ブームのせいか人気があるように思えます。	山門と本堂、石田寺・浅川 (日野市石田)	土方歳三の墓、石田寺・浅川
	ナノハナと流れ、浅川

新井橋から流れ、浅川 (日野市新井)	新井橋と多摩モノレール、浅川	万願寺ふれあい橋、浅川 (日野市高幡) 新井橋を渡り右岸沿いに500程上流へ歩くと吊り橋が架ってます。 「万願寺歩道橋」、通称ふれあい橋です。 ここから京王線・高幡不動駅までは600m足らずです。 駅の反対側、近くの高幡不動尊に土方歳三の像があるので帰る前に寄ってみました。 歳三の像の右側にある石碑は「近藤勇・土方歳三顕彰碑」です。 案内には高幡不動尊の住職が近藤、土方、両氏の冥福を祈るために明治21年(1888)に竣工したとあります。 篆額(てんがく・題字)は元会津藩主・松平容保によるものです。
ウメ(思いのまま?)、高幡不動尊	土方歳三像、高幡不動尊

流れと高幡橋、万願寺ふれあい橋〜高幡不動尊・浅川

ミツマタ、高幡不動尊 (日野市高幡) 人影もまばらな春浅い高幡不動でしたが、五重塔周囲ではウメの花が開き始め、奥殿の横にはミツマタが花盛りとなってました。