白銀荘から三段山/上富良野
ー 山 と 旅  246号

白銀荘、白銀荘〜三段山 (北海道上富良野町吹上)
白銀荘、白銀荘〜三段山
 エゾマツの森、白銀荘〜三段山
エゾマツの森、白銀荘〜三段山

1日目、旭川駅〜JR富良野線/上富良野駅〜上富良野町営バス/十勝岳線〜白銀荘〜歩き〜三段山(1650m位)〜白銀荘。
2日目、白銀荘〜十勝岳避難小屋上(1400m位)〜白銀荘。
3日目、白銀荘〜上富良野町営バス〜十勝岳温泉〜歩き〜安政火口〜十勝岳温泉〜崖尾根1330m〜吹上いこいの広場〜白銀荘。
4日目、白銀荘〜三段山〜白銀荘。
5日目、白銀荘〜上富良野町営バス〜上富良野駅〜歩き〜ふらのバス/上富良野バス停(JA前)〜旭川空港。

撮影機材は、Sony α6400、SEL1670Z 16-70mm F4。

足回りは、Hagan Ultra 65+Silvretta 500LSV+スキーアイゼン+Fischer Skin Alpattack+Asolo 6B+GV
エゾマツの森にトレース追う、白銀荘〜三段山
エゾマツの森にトレース追う、白銀荘〜三段山
2024年2月半ば、北海道上富良野町の吹上温泉/白銀荘へ4泊5日の山スキーに行きました。
今号は4日目の白銀荘から三段山を往復した様子を紹介します。
4日目は快晴、久しぶりの青空やって来ました。 山頂らしい所は未だ踏んでないので三段山が最後のチャンスです。
三段山周辺のトレースは登りと滑走跡入り乱れ、何処を歩くと効率的で安心なルートなのか判断がつきにくい。 昨日のように多数派の跡を辿っても...
夏道ルート、冬ルートで行こうか迷う。 でも、そのような所もこの状態では、通い慣れてる人は通らないのではないかと思う。
今日はキャンプ場の上から直ぐ右手、エゾマツの樹林帯に入る少人数パーティのトレースを追ってみよう。 初日にそちらの方向へ入っていくパーティを見ました。 その時は十勝岳温泉へ向かうのかと思ってましたが、どうやら違うようでした。
樹林帯の中、迷いのないルート取りの上、トレースの幅狭まく歩きやすい。 交差や並行する滑走跡に惑わされながらも予測を交えて、樹林限界まで楽に登って行く事が出来ました。
振り返るとエゾマツの樹林の上に大雪山旭岳。 その左に見えるのは天塩岳のはず。 上富良野の町並みの上に暑寒別岳。 霞んでいて遠望効かないのは残念。 それでも暑寒別まで100kmあります。 前十勝岳の噴煙の流れ昨日と違い、今日は風もなく暖かいようです。
樹林限界から上は前十勝岳寄り、東側のクラスト気味の斜面を登りました。 前十勝山頂直下、南側の硫黄色に染まった斜面から湯気のような噴気。 その右上、砂山のように見えるのは十勝岳本峰。
初日に引返した辺りでスキーアイゼンを装着。 大きく重そうなボードを背負った人達が先行してます。 後で気が付いたのですがスノースクートでした。 右手窪地状のやや緩い斜面がメインルートのようで、スキーヤーはそちらに多い。 窪地の西側斜面の途中に雪庇が連なっていて、その上方を歩く人影も見える。
天塩岳と旭岳見える、白銀荘〜三段山
天塩岳と旭岳見える、白銀荘〜三段山
前十勝岳見える、白銀荘〜三段山
前十勝岳見える、白銀荘〜三段山
奥に三段山々頂見えてくる、白銀荘〜三段山
奥に三段山々頂見えてくる、白銀荘〜三段山
富良野岳、白銀荘〜三段山
富良野岳、白銀荘〜三段山
前十勝岳と十勝岳本峰、白銀荘〜三段山
前十勝岳と十勝岳本峰、白銀荘〜三段山

窪み状がメインルート、白銀荘〜三段山

窪み状がメインルート、白銀荘〜三段山
前十勝岳、白銀荘〜三段山
前十勝岳、白銀荘〜三段山
三段山々頂へ、白銀荘〜三段山
三段山々頂へ、白銀荘〜三段山
東側から山頂を撮る、三段山々頂 (上富良野町吹上)
東側から山頂を撮る、三段山々頂
十勝岳とOP尾根、三段山々頂
十勝岳とOP尾根、三段山々頂
富良野岳、三段山々頂
富良野岳、三段山々頂
三段山々頂に着きました。 昨日訪ねた安政火口やスキートレース真下に見えます。 谷間の向こうに上ホロカメットク山、上富良野岳と八ツ手岩、化物岩。 三峰山から富良野岳へ稜線続く。 上富良野岳の右下に富良野スキー場も見える。
三段山から見える十勝岳へ向かう尾根は"OP尾根"と言うそうで、三段山との最低コルはN地点と呼ばれます。 そこから大砲岩を見に行こうとしたことがあるのですが、何処からNに行ったのか思い出せない。 帰りは一段目位まで、ナマコ尾根を滑ったのは記憶に残ってるのですが。 山頂から眺めて、Nに下る雪稜は通ってないような気がする。
山頂から滑走しようとして試しに横滑り、エッジが効かない。 山頂は人が居て手狭なので、しばらくツボ足で降りた平らな所でスキーをチェック。 足下のエッジ近くの滑走面凍ってました。 そういえば羽田空港で液体ワックスを持ち込めず、預けてきたのでした。
登る途中に見えた雪質良さそうな、雪庇上の斜面に向かう。 早速深雪に足取られスキー、リュックを外し体勢を立て直す事に。 その後しばらく雪に慣れるため様子見の滑り。 前から一度やってみたいと思ってた、斜面の途中に発達する雪庇の上、片斜面のギルランデに挑む。 雪が合っていたのか気持ちよく滑走でき良い思い出になりました。
崖尾根1710mから山頂、三段山〜白銀荘
崖尾根1710mから山頂、三段山〜白銀荘滑走中なのでアルコールの代わりに湯を沸かし甘酒を。 風強く上の方では雪煙上がってきました。 ガス缶は持って帰れなく火力上げ使い切ろうと思う。 ちなみに旭川空港のセブンで購入しました。
5日目は帰るだけ。 10時のバスで山を降り、上富良野から空港行きに乗り換える。今日も車道は雪溶け水しぶき上がる。 機内からオプタテシケ山や美瑛富士見えてるも他は雲の中。 帰ってきた東京は温かさを通り越して暑い位でした。
気持ちのよい斜面でした、三段山〜白銀荘
気持ちのよい斜面でした、三段山〜白銀荘
エゾマツと樺の疎林、三段山〜白銀荘
エゾマツと樺の疎林、三段山〜白銀荘
崖尾根見える、三段山〜白銀荘
崖尾根見える、三段山〜白銀荘
5日目、旭川空港からオプタテシケ山と美瑛富士の眺め
5日目、旭川空港からオプタテシケ山と美瑛富士の眺め
Youtube に動画をアップロードしました。
https://youtu.be/4wcs7zJBb_E


山と旅バックナンバーはこちらです。

top Soft いろいろ 多摩川 さんぽ mail