  ５６２号 |
南郷バス停から、南郷〜熊倉沢右俣 (東京都檜原村南郷)
１週間程前、秋川支流の熊倉沢へ沢登りへ行きました。 歩いたコースは南秋川・南郷バス停〜矢沢林道〜熊倉沢林道〜熊倉沢右俣〜右沢〜笹尾根・浅間峠〜三国峠〜和田峠〜陣馬高原下バス停です。 今号は熊倉沢右俣右沢の沢登りを紹介します。
急に暑くなりました。 JR武蔵五日市駅からの路線バスを南郷で降りました。 周りを1000m位の山に囲まれてる割にあまり涼しくありません。 ここから舗装道路と別れて 矢沢沿いに続く林道へ入ります。
矢沢と熊倉沢の合流点で林道は分岐しますが、何方もロープが渡してあり通行止めとなってます。 右の熊倉沢林道へ入り奥へ進みます。 以前来た時よりも道は荒れてるようです。南郷集落、南郷〜熊倉沢右俣
矢沢林道と熊倉沢林道分岐、南郷〜熊倉沢右俣
熊倉沢の流れ、南郷〜熊倉沢右俣
F1滝、熊倉沢右俣
熊倉沢林道は熊倉沢の右俣へ少し入った所で終点。 この先、右沢、左沢合流点までは仕事道があるはずですが、ここでフェルトシューズに履き替えます。 道は所々残ってるものの倒木が多く沢の中を歩くほうが多い。
沢の流れ、熊倉沢右俣
熊倉沢右俣の右沢、左沢の合流点に来ました。 左沢沿いに踏跡と赤布？が見えます。 この先右沢にある陸軍滝の巻き道です。 右沢へ入り暫くすると左の壁にF1陸軍滝が懸かります。 ガイドブックに"3段15m、昔軍隊の訓練が行われたらしい"と載ってます。 3段目は落ち口の上に2m。 1段と2段目は段差がないように見えるので、崩れたのかもしれません。 滝を越えるには右岸を少し戻るように登ると左沢から来る巻き道に上がれます。F1陸軍滝、熊倉沢右俣右沢、熊倉沢右俣右沢
F1陸軍滝下段滝壺、熊倉沢右俣右沢
F1陸軍滝上段、熊倉沢右俣右沢
F1陸軍滝上流の流れ、熊倉沢右俣右沢 (檜原村南郷)
陸軍滝の上は谷が浅くなりヤブっぽい中にみすぼらしい流れです。 この先に滝などあるとは思えない位です。 右から入るトヤド沢を少し登ってみようと思ってましたが、倒木が多そうなので止めました。右沢・左沢中間尾根の緑、熊倉沢右俣右沢
陸軍滝へは二度も来てます。 初回は右岸の左沢との中間尾根の仕事道に魅力を感じ沢登りは中断、途中で踏み跡は消えてしまいましたが笹尾根に登りました。 前回は浅間峠道の替りに陸軍滝を見るため同じ中間尾根を下りました。 随分長いことかかって本来の目的であった右沢の沢登りへ戻ってきました。
ヤブっぽい流れを登って行くと左側に炭焼き窯跡。 未だ使えそうな位、原型が残ってるのを見るのは珍しい。
F2ナメ+CS滝、熊倉沢右俣右沢
炭焼き窯跡、熊倉沢右俣右沢
F2CS滝落ち口、熊倉沢右俣右沢
F3ナメ滝上から、熊倉沢右俣右沢
CS滝の上にもナメが続いてます。 全部合わせると高さは15m位。 上がってから滝を写すのを忘れたのに気が付き、左岸を巻き降りて撮りましたが明暗差が激しくレタッチしきれませんでした。 曇の日に写せばよいのですが、それでは雨による増水やただでさえ薄暗い沢の中、気分が乗らない。
しばらく登るとまた何段かに分かれてる高さ10mのF3ナメ滝。 途中に枯れ枝や倒木が詰まってる所があり今一つスッキリ見えないのが残念でした。
ちなみにF1〜F4まで付けた滝の番号は区別するためなので適当です。左岸にガレが見え明るく開けるとF2ナメ滝の上、一枚岩の裏側に流れが続いてます。 ナメを登ると落ち口に岩が挟まったチョックストン滝でした。 右手のガレから巻くつもりでしたが、残置シュリンゲを掴んで上がってしまう。 その際中に、ふと見ると右側の岩壁にイワタバコの花が揺れてました。 今位が花期、自生してるのを見るのは何時も険しい場所です。
F3ナメ滝上、熊倉沢右俣右沢 (檜原村南郷)
流れの中のカエル、熊倉沢右俣右沢
浅い流れを歩いてると、落ち葉の固まりのような物が。 よく見ると大きなカエルです。 暑くなると良く流れにカエルが出てきます。 じっとして動かないので知らずに踏んでしまう事も。 滝の途中で岩かと思って足を掛けてみてビックリした事もありました。 下流を向いて餌を待ってるのでしょうか。
F4滝、熊倉沢右俣右沢
690m二俣の右正面にF4・10m滝。 上部が良く分からないので巻きます。 左の沢を少し登り斜面の傾斜が落ちた辺りから滝の落ち口目指してトラバース気味に上がります。 この沢の巻きは楽で助かりました。浅い流れ、熊倉沢右俣右沢
780m二俣からは沢を離れて中間尾根を笹尾根へ向かいます。 笹尾根の登山道に出てから勘違いして浅間峠と反対側の三国峠方向へ向かってしまいました。 古い二色刷りの1/25000地図「猪丸」の浅間峠の位置が100m程ズレてるに気が付かなかったのが原因でした。 そう言えば陸軍滝の上で合流するトヤド沢も位置がおかしい。
一度西の浅間峠へ下った後、戻り東の三国峠へ歩きます。
次号 遡行、熊倉沢右俣右沢から三国峠・２ ５６３号 へ続く．．．
