１７０号

峰の辻近くで太陽が見える、くろがね小屋〜安達太良山 (福島県二本松市)	ストックとトレース、くろがね小屋〜安達太良山	薬師岳分岐、くろがね小屋〜安達太良山
	2月中旬、安達太良山へ山スキーに行きました。 歩いたルートは、 1日目、あだたら高原スキー場〜勢至平〜くろがね小屋。 2日目、くろがね小屋〜安達太良山々頂往復。 3日目、くろがね小屋〜安達太良山々頂往復〜勢至平〜あだたら高原スキー場。 くろがね小屋に2泊して安達太良山々頂をスキーで往復しました。 今号は3日目の様子を紹介します。 前号、あだたら高原から安達太良山　１６９号 の続きです。 朝起きて小屋の外を見ると下の方の空が少し青く見え、天候は回復傾向のよう。 未だ吹雪いてますが早めに出て山頂を目指します。 峰の辻辺りで一旦太陽が覗き、安達太良山々頂の下に達した時に急に雲が取れ青空が広がって来る。 めったにない劇的な展開となりました。 未だ風は強く近くの山は雲の中ですが南から西にかけ遠くの雪山が白く輝いてます。 吾妻連峰方面は未だ雲の中。 船明神の左に磐梯山の山頂が雲間に見え隠れしてます。 那須連峰、日光白根山、尾瀬の燧ヶ岳から会越国境へ真っ白な山波が続いてます。 滑り降りたかった 船明神から南西へ続くスロープの先は戊辰戦争の決戦場、母成峠です。

船明神から母成峠方面、安達太良山々頂	安達太良山々頂直下のトレース、くろがね小屋〜安達太良山
	石祠、安達太良山々頂

峰の辻からのルートと籠山、安達太良山々頂

安達太良山々頂、安達太良山〜くろがね小屋 (二本松市) 安達太良山々頂から烏川の源頭を通り、五葉松平を横断してリフト頂上(シリウスゲレンデ)に至るルートが見えます。 今年は雪が少なく五葉松平のヤブが濃そうなので山頂からスキー場へ直接向かうのは止めました。 昨日と同じ場所、安達太良山々頂直下にスキーデポ。 昨日のトレースはキレイに消えてます。 新雪を華麗にターンして降りたいところですが雪の表面がやや固く思うように曲がれません。 殆ど斜滑降＋キックターンでくろがね小屋の前まで戻ってきました。 結構転びました。 それでも何もない雪面に自分だけのトレースを着けるのは気持ちの良いものです。 くろがね小屋から勢至平を経由する一昨日登って来たルートをスキー場へ降ります。 途中、新雪の下に硬い層があり皆転んでると思っていたら自分もミニ滑落。 咄嗟に灌木を抱え込んで落ちる距離を抑える。 勢至平は新雪が適度に乗りスキーには程よい傾斜、これなら楽々スキー場へ戻れるかと思いました。

峰の辻への下りトレース、安達太良山〜くろがね小屋

振り子沢の下りトレース、安達太良山〜くろがね小屋	振り子沢と鉄山の斜面、安達太良山〜くろがね小屋
	湯川沿いの道から、くろがね小屋〜あだたら高原スキー場

馬車道の下りトレース、くろがね小屋〜あだたら高原スキー場 (二本松市) 勢至平からの登山道沿いは急なので馬車道をスキーで降りることにしました。 ところが山を降りるにつれ風がなくなると、スキーの裏に雪が下駄のようにコビリ着いてブレーキになってしまいました。 雪の表面が日射により溶けてきてる場所があり、表面の少し下は未だ昨夜降った冷えてる新雪が残ってるのが原因です。 スキー板に塗るワックスを持ってきてないので、ストックで板の横を叩いて落とすしかありません。 片側だけ滑り、もう片側は一歩も動かない状態にもなり難儀しました。 烏川を渡り登山道を離れ50m程登るとスキー場のゲレンデに到着。 入山した一昨日に比べると雪の状態は見違える程良くなりました。 今回の山行でまともに滑れたのは、ここから下の500mだけです。 岳温泉行のバスまで時間があるので新しく出来た温泉にするか食事で迷う。 すでにくろがね小屋で温泉三昧なので、昔からよく利用していたレストハウスに入りました。 薬師岳を見ながら美味しいカレー。 ゴンドラも架かってますが冬の間は休業してます。

湯川沿いから矢筈森、くろがね小屋〜あだたら高原スキー場

スキー場ゲレンデ入り口、くろがね小屋〜あだたら高原スキー場